バターコーヒーに入れるのはココナッツオイルで代用できる？MCTオイルとココナッツオイルの比較

バターコーヒーの材料のひとつにMCTオイルとあるけれど、わざわざそろえる必要があるの？なじみのあるココナッツオイルでは代用できないのか、考える方も多いのではないでしょうか。

結論から言うと、バターコーヒーのダイエット効果に着目した場合には、ココナッツオイルよりもMCTオイルを使うほうが絶対に効果的です。

ココナッツオイルもMCTオイルも、ともにココヤシの実を主原料とする食用油ですが、成分や効能には違いがあります。ココナッツオイルとMCTオイルの比較をしながら、なぜバターコーヒーにはMCTオイルを使うのが良いのか、解説していきます。

ココナッツオイルとは？

ココナッツオイルは、ココヤシになる果実、ココナッツの種子内部の胚乳から抽出精製して作られるオイル。

日本では、2015年頃にブームになり、その後スーパーなどでもよく見かけるようになって今に至ります。

MCTオイルとは？

MCTオイルは、主にココナッツオイルやパーム油から、炭素数８のカプリル酸、炭素数１０のカプリン酸の、いわゆる中鎖脂肪酸の実を抽出したオイル。

バターコーヒーダイエットが話題になると同時に、大きめのスーパーなどでも販売されるようになりました。

新しく出てきたオイルのようにも思えまずが、実は医療用食品としては長年使われてきた歴史があります。

参考バターコーヒーに入れるMCTオイルって何？分子構成、効果効能、おすすめの使い方まで

参考MCTオイルの選び方のポイントと、こだわり別おすすめのMCTオイル

MCTとココナッツオイルの比較

	ココナッツオイル	MCTオイル
原材料	ココヤシ	ココヤシ・アブラヤシ
カロリー	9kcal/ｇ	9kcal/ｇ
形状	室温25℃以上：液状 室温20~25度：クリーム状 室温20℃以上：固形	液状
味・風味	味はあまりしない ココナッツの甘い香りが特徴	無味無臭
脂肪酸組成	C12・ラウリン酸：約50%弱 C14・ミスチリン酸：約17％ C16・パルミチン酸：約8％ C8・カプリル酸：約7.5％ C10・カプリン酸：約6％	C8・カプリル酸：60％ C10・カプリン酸：40％ ※仙台勝山館MCTオイルの場合 （商品によって違いがあります）

バターコーヒーに入れるならココナッツオイルよりMCTオイル

ココナッツオイルとMCTオイル。MCTオイルの原材料はココナッツのみの場合とアブラヤシ（パーム）も使われている場合とありますが、いずれにしても,、ともにココナッツを主原料とする油です。

同じココナッツから作った油であれば、もう5年ほど前からスーパーに並んでいて馴染みのあるココナッツオイルの方が使いやすい、バターコーヒーを作るときも、MCTオイルではなくてココナッツオイルで代用してもいいのではないか、と思うかもしれませんが、ココナッツオイルとMCTオイルは全然違います。

注目すべきは脂肪酸の構成比。

ココナッツオイルはその約半分がラウリン酸です。

ココナッツオイルに含まれる中鎖脂肪酸であるカプリル酸、カプリン酸は合わせて13～14％であり、その他含有されている脂肪酸は長鎖脂肪酸です。

ラウリン酸を中鎖脂肪酸に分類するかどうかは諸説あるのですが、長鎖脂肪酸に比べると消化吸収が早く代謝されやすいという特徴は、ラウリン酸は備えておりません。

MCTオイルは、商品によって比率は若干変わりますが、ほとんどの商品がカプリル酸とカプリン酸のみでできています。

バターコーヒーのダイエット効果を考えるなら、代謝されやすく脂肪として蓄積されにくいMCTオイルの方が絶対に有利です。

バターコーヒーに入れるのはココナッツオイルで代用できる？MCTオイルとココナッツオイルの比較　まとめ

ココナッツオイルもMCTオイルも、共にココヤシの実から作るオイルという点では同じです。

ですが、その脂肪酸の構成比に着目すると、ココナッツオイルとMCTオイルの差は歴然、バターコーヒーのダイエット効果を考えるのであれば、絶対にMCTオイルのほうが有利です。

MCTオイルは、スーパーなどに出回りだした当初は、ココナッツオイルに比べて種類も少なく、価格も高めで手を出しにくかったのですが、最近は商品数も増えて、価格も下がってきています。

ちょっと大きめのスーパーであれば須種類のMCTオイルが置いてあることもあり、Amazonや楽天などではかなり選択の幅が広がっています。

MCTオイルは、原材料がココヤシかアブラヤシか、国産かどうか、などで価格差が大きい傾向があります。

MCTオイルがその性質上、精製されたオイルである以上、原材料や国産否かによって実質的な差はそこまでないと思われます。

コスパ、好み、こだわりなどから、気に入った商品を探してみてください。「MCTオイルの選び方のポイントと、こだわり別おすすめのMCTオイル」に詳しくまとめたのでぜひご覧ください。

それでは